同じことを何度も聞かれたらどうする?対応の心がまえ

認知症ケア

こんにちは。

介護の現場や家庭でのケアをしていると、「あれ?さっきも同じこと聞かれたな…」という瞬間、

ありませんか?

たとえば「今日は何日?」「お昼ごはんは何?」と、ほんの数分前に答えたばかりなのに、

また同じ質問が返ってくる。

最初のうちは笑顔で応えられても、気づけば自分の心の中に「またか…」という

小さなイライラが積み重なっていくんですよね。

この「同じことを繰り返し聞かれる」という場面は

認知症のある方や高齢者のケアではよくあることです。

でも、ケアする側としては「どう受け止めればいいか」「どう対応すればいいか」

迷うことが多いポイントでもあります。

この記事では、なぜ同じことを繰り返し聞いてしまうのか、その理由をひも解きながら、

介護する側がどんな心がまえを持つと少しラクになれるのかをお伝えします。

読み終わったときに「よし、次に聞かれても大丈夫」

と思えるようなヒントをお届けできればうれしいです。

このブログの優しい気持ちをイメージする画像

どうして同じことを繰り返すの?

まずは「なぜ何度も繰り返してしまうのか」を理解しておくことが大事です。

認知症のある方の場合、短期記憶が定着しにくいため、

ほんの数分前のやり取りをすぐに忘れてしまうことがあります。

そのため、本人にとっては「初めて聞く質問」だし、

「自分なりに知りたい」という気持ちで尋ねていることも多いんですね。

また状況によっては、不安や孤独感が背景にあることもあります。

「今日は何日?」と聞いているようで、本当は「安心したい」「あなたとつながっていたい」

という心の声だったりするのです。

こう考えると「同じ質問」も、ただの繰り返しではなく

コミュニケーションのサインだと見えてきませんか

そうはいっても、毎回同じやり取りが続くと、ケアする側の気持ちは疲れてきますよね。

では、「ついイライラしてしまうとき」の心の持ち方について、一緒に考えてみたいと思います。

イライラしてしまう自分をどう受け止める?

「何度も同じことを聞かれて、正直イライラしてしまった…」

そんな気持ちになったとき、つい「自分は冷たいのかな?」と責めてしまうことはありませんか?

でも、それは誰にでも自然に起こることなんです。

人間だからこそ、同じ刺激が続けば疲れるし、感情が動いて当たり前なんですよね

大切なのは、「イライラした自分を否定しないこと」。

「今ちょっと疲れてきてるな」「心に余裕が少なくなってるかも」と気づくだけで、

気持ちの持ち直しがしやすくなります。

完璧に優しくできなくても大丈夫。

70点くらいの対応で十分なんです。

介護は70点でいいというイメージの画像

返答の仕方にちょっと工夫を

同じ質問に毎回同じ返しをするのは、自分がしんどくなる原因になります

そこでできる工夫のひとつが「バリエーションを持つこと」。

たとえば、こうしてみるのもおすすめです。

  • 「今日は9月19日だよ」→日にちを答えたあとに「今日は少し涼しくなったね」と雑談を加える
  • 「昼ごはんは何?」→「お昼はうどんだよ。◯◯さん、うどん好きだったよね」と思い出を結びつける
  • 同じ答えをあえて紙に書いて、見える場所に貼っておく

こうすることで、自分の返答にも新鮮さが出て、

ただ「繰り返されるやりとり」に見えなくなります。

また、質問する側の気持ちの落ち着きにもつながりやすいんです。

「聞かれていること」より「背景の気持ち」に注目

質問そのものに答えるだけでなく、その裏にある気持ちに注目してみると

少し対応が楽になります

「今日は何日?」と繰り返し聞く背景には、先の見通しが持てなくて不安…

という気持ちがあったり、

「昼ごはんは何?」の繰り返しには、「自分の楽しみを確認したい」

という思いが隠れていたりします。

そういう気持ちに「そっか、不安になっちゃうよね」「楽しみだもんね」と寄り添うだけで、

相手は安心してくれるし、こちらも対応の意味を感じやすくなるんです。

単なる「同じ質問」から「心と心のつながりを持つ時間」に変わると、

介護する側としても気持ちが少し軽くなると思います。

気持ちがホッとしているイメージの画像

自分だけの「安心ワード」をつくる

何度も同じ質問がくるときの定番返答を「安心ワード」として用意しておくのもおすすめです

たとえば「大丈夫だよ、心配しないでね」

「お昼はちゃんと用意してるから楽しみにしててね」など。

いつもの言葉を繰り返し伝えることで、相手にも安心感が積み重なっていきます。

まとめ:大切なのは「完璧さ」より「心の距離」

「同じ質問に同じ答えを何度も…」は、介護の中で避けられない場面です。

でも、そのやりとりは決して意味のないものではなく、

相手にとっては「安心を得る」「時間を共有する」ための大事な瞬間なのかもしれません。

イライラしてしまうのも自然なこと。

疲れたら、休む・分担する・工夫することで乗り越えていけます。

そして何より大事なのは、「また聞かれた…」と嘆くよりも、

「この人が安心したがっているんだな」と受けとめること。

心の距離を保ちながら、70点の優しさで関わることが、介護を長く続ける秘訣だと思います。

高齢の方が同じことを繰り返し聞くのは、記憶力の低下や不安感など、

さまざまな理由が背景にあります。

介護する側は「わざと聞いているんじゃない」と理解することが、心を軽くする第一歩です。

対応するときは、短く分かりやすく答えること、書いて伝える工夫をすること、

安心感を優先することが大切です。

そして何より、介護する人自身の心がすり減らないように、

自分をいたわることを忘れないでくださいね。

同じ質問が繰り返されるたびに「今日も安心したい気持ちがあるんだな」と受け止められると、

少しだけ優しい気持ちになれるかもしれません。

大変なときは「自分も人間だもの」と一息ついてくださいね。

小さな工夫や心の持ち方で、介護の日々が少しでも優しく、穏やかになりますように。

いつも応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考

  • 「あんしん介護のススメ」SECOM
  • 「同じ話を繰り返す母親への対処法」ベルコ
  • 「認知症で何度も同じことを聞く・言う原因や対策と接し方」スマイルナビゲーター
  • 「何度も同じ話をする方への対応」ひたちなか市
  • 「介護される親との距離感、どう保つ?イライラしない接し方のコツ」ケアボケ

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