はじめに：介護に「便利」は悪じゃない
こんにちは。
「こんな道具があったら、少し楽だったかも」
「知らないまま我慢してた…」
介護をしていると、ふとそんな気持ちになる瞬間がありますよね。
がんばっている人ほど、「自分がやらなきゃ」と思いがち。でも、道具やサービスに頼ることは、決して“甘え”ではありません。
むしろそれは、介護を長く続けていくために欠かせない「工夫」と「知恵」です。
この記事では、実際に役立つ介護グッズやサービスをやさしく紹介します。
誰かを支えるあなた自身のためにも、「知ってるだけで違う」情報をお届けしますね。
毎日使える！おすすめ介護グッズ10選
① 軽量＆吸水性抜群の介護用パッド
介護用のパッドは、毎日何枚も使う消耗品。
最近は「軽くてしっかり吸収」「ニオイ対策もばっちり」な製品も増えてきました。
肌への負担が少ないものや、交換が簡単なタイプを選ぶことで、本人にも介護者にもやさしい時間になります。
② 自立支援に役立つポータブルトイレ
「夜中のトイレが大変」「トイレまで間に合わない」…そんな時に便利なのが、ベッドのそばに置けるポータブルトイレ。
消臭加工や見た目に配慮したデザインも多く、「使うことへの抵抗感」が和らぎやすくなっています。
③ すべりにくい介護シューズ
室内でも転倒事故は多いもの。すべりにくく、足にフィットする介護シューズは安全面でとても重要です。
マジックテープで着脱が簡単なものや、リハビリ向けの軽量タイプなど、種類も豊富です。
④ 座り心地のいい介護椅子
食事やテレビの時間を快適にするために、座面が低反発で疲れにくい椅子はおすすめです。
ひじ掛けがあることで立ち上がりやすくなるなど、ちょっとした工夫で毎日の「負担」が軽くなります。
⑤ ワンタッチで着脱できる介護服
服の着脱に時間がかかると、お互いにストレスになることもありますよね。
介護用のシャツやズボンは、背中や股部分にマジックテープがあり、スムーズに着替えができるよう設計されています。
見た目もおしゃれなデザインが増えてきているのも嬉しいポイントです。
⑥ 手すり付きの介護ベッド
体を起こす動作は意外と大変。
電動リクライニング機能や手すり付きのベッドがあれば、介護される側の自立支援にもつながります。
また、ベッドの高さを調整できるタイプは、介護者の腰への負担軽減にも効果的です。
⑦ 認知症サポート用見守りセンサー
夜間の徘徊や、ひとりで外に出てしまう不安がある方には、センサーやGPSタグが役立ちます。
ドアの開閉を検知して通知してくれるタイプや、ベッドからの離床を知らせてくれるセンサーもあり、介護者の安心感がグッと変わります。
⑧ 自動おむつ交換ロボ（導入施設あり）
まだ一般家庭向けには少ないですが、施設などで導入が始まっているのが自動おむつ交換機。
排泄を自動で検知し、交換まで行う先端テクノロジーです。
今後の在宅介護の負担軽減に期待される革新的なアイテムです。
⑨ 食事をサポートするスプーン＆食器
握力が弱くなっても持ちやすいカトラリーや、すくいやすい形状のお皿など、食事をサポートする道具は日常に大活躍。
滑り止め加工がされているものや、角度が調整できるスプーンなど、食べる楽しみを支える工夫がたくさん詰まっています。
⑩ 口腔ケアを簡単にするスポンジブラシ
歯みがきが難しい方には、やわらかいスポンジブラシが役立ちます。
誤嚥性肺炎の予防にもつながる口腔ケアは、介護の重要なポイント。
水を使わずに使えるタイプもあり、清潔を保ちやすくなっています。
便利な介護サービス7選
① 訪問介護サービス
ヘルパーさんが自宅に来て、排泄介助・食事介助・掃除・洗濯などを行ってくれるサービス。
「毎日でなくてもいい」「週1だけでも助かる」そんな気持ちに寄り添ってくれます。
② デイサービス（通所介護）
日中だけ施設で過ごし、食事・入浴・リハビリ・レクリエーションを受けられるサービス。
介護者にとっては「ほっと一息つける」時間にもなります。
③ 訪問入浴サービス
自宅での入浴が難しい方に向けて、専用の機材を持ったスタッフが浴槽を持参し、入浴の介助をしてくれるサービス。
定期的な清潔維持にとても役立ちます。
④ 福祉用具レンタル
ベッド・手すり・歩行器など、高額な介護用品を介護保険でレンタルできる制度。
必要な時期にだけ使えるのがポイントです。
⑤ 配食サービス（高齢者向け）
栄養士が監修した高齢者向けの食事を、毎日または希望日だけ自宅まで届けてくれるサービス。
栄養管理と安否確認を兼ねられるので安心です。
⑥ ケアマネジャーの無料相談
在宅介護のプランニングから、介護保険の申請、利用サービスの提案までを一手に担ってくれる専門家。
「何から始めていいかわからない」ときは、まず相談を。
⑦ 市区町村の高齢者福祉窓口
自治体には高齢者支援課などがあり、介護保険申請や支援制度、補助金などの案内をしてくれます。
意外と知られていない制度もあるので、チェックしてみてください。
実際に使ってよかった！介護者の声
「デイサービスに行ってもらう日は、心に余裕が持てる」
週2日だけでも通所があると、自分の通院や買い物にも行ける。
本人も楽しみにしているので、ウィンウィンです。
「介護ベッドをレンタルして本当によかった」
起き上がりやすくなり、本人の自立にもつながった。
腰への負担も減って、自分も倒れずにすんでいます。
「介護パッドの質を見直しただけで、夜の安心感が変わった」
漏れや肌荒れが減って、お互いのストレスも大きく減りました。
“ちょっとしたこと”が、介護では大事なんだと実感しました。
選ぶときのポイントと注意点
- 本人の状態に合ったものを選ぶ：介護度や症状に応じた製品・サービスを選びましょう。
- 試してから決める：レンタルや体験利用ができるものは、まず使ってみるのがおすすめ。
- 介護保険の対象か確認：一部の用具やサービスは保険対象外なので注意が必要です。
- ケアマネさんに相談する：迷ったらまずプロに聞いてみるのが近道です。
まとめ：道具もサービスも「頼っていい」んです
介護は「ひとりでがんばらないこと」がいちばん大切。
便利なグッズやサービスに頼ることで、余裕や笑顔が生まれます。
「それ、いいね」「使ってみようかな」と思える情報がひとつでも見つかれば嬉しいです。
あなたとご家族に、やさしい介護の時間が流れますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考・出典
- 厚生労働省「介護用品・福祉用具の利用ガイド」
- 東京都福祉保健局「高齢者向け在宅サービス案内」
- 介護用品メーカー各社の商品情報サイト
- 実際の介護者インタビュー・使用感レポートなど
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