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「ありがとう」が言えない親の心の中

心と体のケア

こんにちは。

一生懸命お世話しても、「ありがとう」のひと言もない…。

介護をしていると、そんな寂しさやもどかしさを感じることってありませんか?

言葉にして感謝を伝えてくれたら、がんばれる気がする。

でも現実は、そっけない態度やきつい言葉ばかりで落ち込んでしまうことも..。

でも実は、「ありがとう」が言えない親にも、それなりの理由や心の背景があるんです。

今回はそんな親の気持ちを少しずつ紐解きながら、

どう向き合えば心がすこし楽になるか、一緒に考えていけたらと思います。

このブログの優しい気持ちをイメージする画像

「ありがとう」と言えない親の4つの心理

感謝を言葉にできない親の内側には、いくつかの共通する思いがあるようです。

「世話をされる自分」が受け入れられない

かつては一家の大黒柱や家族の中心だった親世代。

「してもらう立場になる」ことに、どうしても抵抗がある人も多いです。

プライドが高いわけではなく、「頼ること」=「弱くなった証」と受け取ってしまう。

だから素直に「ありがとう」と言うのが、どこか負けたように感じてしまうのかもしれません。

甘えたくても、うまく甘えられない

年齢を重ねても、親はいつまでも「親」でいたい。

そんな気持ちから、「ありがとう」や「助かってるよ」と素直に言うことが、

自分の立場を弱く見せるようで嫌だと感じてしまう方もいます。

本当は感謝していても、「親の顔」を保つために、あえて言わない…。

親なりの誇りなのかもしれませんね。

「迷惑かけてごめんね」と思っている

意外と多いのが、「ありがとう」の代わりに心の中で「ごめんね」と思っているケースです。

「娘に世話させて悪いな…」

「こんな体になって申し訳ない…」

そんな罪悪感から、あえて何も言わないことで、

気持ちのバランスを取ろうとしているのかもしれません。

つまり、感謝していないわけじゃない。

ただ、言葉にできない理由がそれぞれにあるんです。

介護されても、なかなかありがとうの言葉をいうことが出来ないおじいちゃんのイメージ画像

でも、そうは言っても、

毎日がんばってる家族にとって「ありがとう」がないのはキツイですよね。

やっぱり言葉でほしいときもあります..。

在宅介護をラクにするコツはこちら

「言葉がない=感謝がない」ではない

まず知ってほしいのは、言葉にしない=感謝していない、ではないということ。

照れくさくて言えなかったり、自分の弱さを認めたくなくて言葉にできなかったり。

でも、心の中ではちゃんと「ありがたいな」と感じていることがほとんどです。

とくに高齢の方ほど、「ありがとう」や「ごめんね」を言い慣れていない人も多いもの。

昔の育ち方や、世代的な価値観も関係しているかもしれません。

「ありがとう」が言える関係を育てていく

言葉がなくても、ちらから「ありがとう」を伝えることで、

相手の心も少しずつ開いていくことがあります。

「今日も一緒にごはん食べられて嬉しいね」

「ちょっと疲れたけど、お父さんの笑顔が見られてよかった」

そんな何気ないひと言が、相手の心に届いて、

いつか「ありがとう」と返ってくるかもしれません。

介護する側がありがとうを伝えていくことで、高齢者の心も開いていくというイメージの画像

「ありがとう」を期待しすぎない工夫

ついつい「ひと言くれたら頑張れるのに…」と思ってしまうときは、

自分に別の“ごほうび”を用意するのもひとつの方法です。

 ・夜のスイーツタイム

 ・お風呂にゆっくり浸かる

 ・好きなドラマを観る

「ありがとう」をもらう代わりに、自分で自分をねぎらう時間をつくってみてくださいね。

ある日、ふと感じる「伝わってる」の瞬間

「ありがとう」とは言ってくれない。

でも、ふとしたときに「あれ?今、なんだか伝わった気がする…」

そんな瞬間、ありませんか?

 ・お皿を一緒に運んでくれた

 ・手をつないできた

 ・見送りのとき、何度も手を振ってくれた

そんな行動のひとつひとつに、感謝や愛情のかけらが詰まっていることってあるんです。

言葉にするのは苦手でも、行動で示す人はたくさんいます。

とくに年配の方にとって、「ありがとう」を面と向かって言うのはとても照れくさいこと。

でもそんなひとつひとつが、親なりの「ありがとう」だったりします。

初めてありがとうと言って手を振ってくれたおじいちゃんのイメージ画像

親の老いに気づいた時にはこちら

最後に

「ありがとう」がない介護は、たしかにつらい。

でも、あなたのしていることは、必ず相手の心に届いています。

届いた想いは、いつか、言葉になったり、ふるまいになったりして返ってくる

その奥にあるやさしさや寂しさを、ほんの少しでも理解できたら

きっと、あなたの心も少しだけ軽くなるはずです。

そう信じて、どうか自分を大切にしながら、今日も一歩ずつ進んでいってくださいね。

あなたの介護が、昨日よりも少し穏やかになりますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

[PR] 自分で自分にありがとうを..

こちらの記事もどうぞ

参考


・厚生労働省「介護者支援の現状と課題」
・厚生労働省「高齢者の介護に関する意識調査」
・内閣府「高齢者白書」
・高齢社会白書(内閣府)「家族関係と感情の変化に関する統計」

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