こんにちは。
介護をしていて、「ありがとう」と言われないことに、
ふと心が沈むことはありませんか。
やって当たり前、いて当たり前。
そんな空気のように過ぎていく毎日の中で、感謝の言葉が一つも返ってこないと
自分の気持ちが置き去りにされたように感じてしまうこともあると思います。
今回は、「ありがとうが言えない親」の心の中と、
その言葉を受け取れずにいる家族の気持ちについて、考えていきたいと思います。

「ありがとう」が言えない親に、戸惑ってしまうあなたへ
介護をしている中で、ふと心に引っかかる瞬間。
それは、どれだけ世話をしても「ありがとう」と言われないとき。
一生懸命やっているのに、感謝の言葉が返ってこない。
それどころか、不満やきつい言葉ばかりが向けられると、
「自分は何のために頑張っているんだろう」と感じてしまうこともあると思います。
頭では「仕方ない」と分かっていても、心では追いつかない日もありますよね。
誰かに褒めてほしいわけじゃない。
ただ、一言あれば救われるのに―
そんな気持ちになるのは、あなたが冷たいからでも、心が狭いからでもありません。
それだけ本気で向き合っている証拠なんです。
「ありがとう」が言えない=感謝していない、ではない
実は、「ありがとうが言えない親」は、感謝の気持ちがないわけではないことが多いんです。
かつては一家の大黒柱や家族の中心だった親世代。
「してもらう立場になる」ことに、どうしても抵抗がある人も多いようです。
これまで家族を支えてきた側だった。
自分が世話をする立場だった。
そんな自負があるほど、「助けてもらう存在になること」は、簡単には受け入れられません。
親の立場からすると、誰かの手を借りなければ生活できない現実を、
まだ心が受け止めきれていない場合があります。
「迷惑をかけている」と分かっているからこそ、素直に感謝の言葉を口にできない。
ありがとうと言ってしまったら、“自分はもう助けてもらう側なんだ”と認めてしまうようで、
怖くなってしまうのです。
不満の言葉の裏に隠れている、本当の気持ち
感謝を伝えるよりも先に、不安や苛立ちが言葉になってしまうこともあるようです。
本当は「助けてくれてありがとう」と思っているのに、口から出るのは、ついきつい一言。
そんな自分自身に、親自身も戸惑っているのかもしれません。
年齢を重ねることで、思うように体が動かない悔しさや、これから先への不安が大きくなり、
気持ちをうまく整理できなくなることもあります。
その行き場のない感情が、一番近くにいる家族へ向いてしまう。
それは、甘えでもあり、信頼でもあり、同時に、とても不器用なSOSなのかもしれません。
それは、信頼しているからこそ起きる、少し切ない現象でもあるのです。
「ありがとう」がなくても、介護の価値は消えない
「ありがとう」がないからといって、あなたの介護が無意味なわけでも、
愛情が伝わっていないわけでもありません。
言葉にできない感謝を、不器用な形でしか表せない親もいます。
黙って差し出されたお茶。
何気ない一言。
ほんの少し柔らいだ表情。
それらはすべて、声に出せなかった「ありがとう」の代わりかもしれません。
感謝は、必ずしも言葉の形で返ってくるとは限りません。
忙しい介護の毎日の中では特に、そのことを忘れてしまいがちです。
「分かってほしい」と思いすぎないことも大切
介護をしていると、
「この大変さを分かってほしい」
「感謝してほしい」
そう思う瞬間が何度も訪れると思います。
でも、その気持ちを親にぶつけるほど、お互いが苦しくなってしまうこともあります。
親自身も、思うように感謝を伝えられない自分を、情けなく感じているかもしれません。
だからこそ、「分かってもらえなくてもいい日」を、心の中に作っておくことも、
介護を続けていく上では大切なんです。
言葉よりも、関係をすり減らさないことを大切に
介護は、毎日続いていくものです。
だからこそ、「感謝されるかどうか」だけに心を置いてしまうと、
気持ちがどんどん苦しくなってしまいます。
いつも優しくできなくてもいい。
心の中で愚痴をこぼしてもいい。
今日はちょっと距離を置きたい。
そう思う日があっても構わないんです。
あなたが悩み、考え、「親の気持ち」を知ろうとしている時点で、
もう十分、やさしい介護をしています。
ー実家の片付け、不用品回収などの大変な作業もお任せできますよー
[PR]最後に
人には、弱さを認める怖さや、迷惑をかけているという思いが、
言葉を飲み込ませてしまうことがあるんです。
感謝は、いつも言葉になるとは限りません。
言葉にならない「ありがとう」があること。
そのことを心の片隅に置いておくだけで、少しだけ気持ちが軽くなるかもしれません。
応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ー毎日頑張っている自分に、たまにはご褒美でもどうですかー
参考
・厚生労働省「介護者支援の現状と課題」
・厚生労働省「高齢者の介護に関する意識調査」
・内閣府「高齢者白書」
・高齢社会白書(内閣府)「家族関係と感情の変化に関する統計」




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