はじめに:「介護」なんて、まだまだ先だと思ってた
正直、親がまだ元気なうちは「介護」なんて他人事でした。
仕事も趣味もそこそこ忙しいし、親も自立して生活できている。
だからこそ、「今はまだ考えなくても大丈夫だろう」と思っていたんです。
でもある日、テレビで流れていた介護特集をふと目にしたときに、違和感を覚えました。
「うちの親も、あと数年でこんな状態になるのかもしれない」
そんな想像をした瞬間、背筋がゾッとしたのを覚えています。
「……全然、他人事じゃないかもしれない」って。
この記事では、介護未経験の私が “もし親の介護が始まったらどうなるのか” をゼロから調べて分かったことを、初心者目線でまとめました。
介護が始まるのは、突然だったりする
平均介護年齢は“思ったより若い”
厚生労働省によると、介護が必要になり始める年齢のピークは80代前半。
でも、病気や転倒、認知症などのきっかけで、70代でも介護が必要になるケースも多いと知りました。
親が70代半ばに差しかかっているなら、「まだ先」は幻想かもしれません。
ちなみに私の両親はまだ元気に暮らしていますが、足腰の衰えや軽い物忘れなど、以前とは違う変化も見えてきました。
「まだ元気」は、ある日突然終わる
調べていて怖くなったのは、「親が倒れた」「骨折した」「道に迷った」など、突然の出来事から介護生活が始まるパターンが圧倒的に多いこと。
実際にネットで体験談を探すと、「朝は普通だったのに、夜には病院に運ばれていた」「退院してからは寝たきりに」というケースも少なくありませんでした。
だからこそ、「うちはまだ大丈夫」と思っている今こそが、準備すべきタイミングなのかもしれません。

実際のところ、介護にかかるお金ってどれくらい?
公的介護保険があるって本当?
調べるまで知らなかったのですが、日本では40歳以上が支払う“介護保険”によって、要介護認定を受けた人は介護サービスを使うことができます。
利用者は費用の1〜3割負担なので、一見そこまで高額に見えません。
ただし、介護サービスの種類や回数、利用頻度によっては負担も大きくなります。
毎月の介護費用は、平均8万円以上?
在宅介護の場合でも、平均で月8〜9万円が必要というデータがあります(公益財団法人生命保険文化センター調べ)。
この金額には、通所介護(デイサービス)、訪問介護、紙おむつ代、医療費、食費などが含まれています。
さらに施設入所となると、月額15万〜25万円が相場。
親の年金だけでは足りず、子ども世代が一部負担するケースも多いのです。
介護が始まったとき、家族にはどんな影響が出る?
「介護離職」という現実
厚労省のデータによると、年間およそ10万人が介護を理由に仕事を辞めているといいます。
特に40〜50代女性が多く、これはまさに「自分ごと」だと感じました。
職場に介護への理解があっても、頻繁な病院の付き添いや急な呼び出しが続けば、仕事との両立は非常に困難です。
キャリアを中断することのリスク、収入の減少…想像しただけでも大きな問題です。
兄弟間のトラブルも多発
「長男だから」「近くに住んでいるから」などの理由で介護を押しつけ合うケースも多く、相続と並ぶ“家族トラブルの火種”になることもしばしば。
私自身も、兄弟間で介護の役割分担について話し合った経験はまだありませんが、調べる中で「話しておかないと本当に揉める」という声を多く見かけました。

「まだ準備していない私」が調べてわかった大切なこと
1. 要介護認定はすぐにできるものじゃない
介護サービスを使うには、まず市町村に申請して「要介護認定」を受ける必要があります。
でもこの申請から認定まで、おおよそ1ヶ月近くかかるんです。
2. 介護施設は“空いていない”
高齢者施設(特別養護老人ホームなど)は空き待ち状態が常態化しているところも多く、「すぐ入れると思ったのに入れない」という状況になる可能性も。
特に人気のある公的施設は、申し込みから入所までに半年〜1年以上かかることもあると知り、「元気なうちに見学・情報収集は必須」と強く感じました。
3. 家族と「事前に話しておくこと」が命綱
「もし介護が必要になったらどうしたいか」「施設に入ることはアリかナシか」など、事前に親と話すべきことって意外と多い。
でも、「まだ元気なうち」は話しづらい空気があるんですよね…。
けれど、“その時”は待ってくれない。
だから、「今この瞬間」からの備えが未来の自分を救うんだと強く思いました。
おわりに:「知らなかった」では済まされない現実
この記事を書く前の私は、「介護って大変そうだけど、うちはまだ大丈夫」と完全に他人事でした。
でも、調べれば調べるほど、「何も知らないことの怖さ」を痛感しました。
介護は、ある日突然、生活にのしかかってくる現実。
そして“知識”があるかないかで、対応力が大きく変わる分野です。
これから私は、介護について「調べて、わかりやすく伝える人」としてブログを書いていきます。
同じように「まだ経験はないけど気になってる」というあなたに向けて、発信していきますね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
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