親の介護、いつから考えるべき?40代からの備え

介護と家族関係

こんにちは。

「親の介護って、いつから真剣に考えるべきなんだろう?」

これ、40代くらいになるとふと頭をよぎる人が多いんじゃないでしょうか。

親がまだ元気に子育てを手伝ってくれたり、旅行に行っていたりすると、

介護なんてまだまだ先の話に思えますよね。

でも、実際には介護は突然やってくることが少なくありません。

転倒して骨折した、病気が見つかった、認知症の兆候が出てきた……。

こういう「ある日突然」のシナリオって、ドラマの話だけじゃなく本当に起こるんです。

だからこそ、「備えは早めに」が鉄則。

特に40代って、まだ自分も働き盛りで忙しい時期ですが、

“親の介護”について現実的に考え始めるにはちょうどいいタイミングなんです。

今回は、「なぜ40代からが大事なのか?」

「どんな準備をしておくと安心なのか?」を、

できるだけわかりやすくお伝えしていきます。

このブログのやさしい気持ちをイメージする画像

40代から考える意味ってあるの?

正直に言うと、40代の多くの人が「まだ大丈夫」「うちの親は元気だから」と思っているはず。

でも、ここに少し落とし穴があるんです。

厚生労働省のデータによると、

介護を必要とする人の年齢は、男性で平均70.2歳、女性で平均74.5歳からだそうです。

40代の皆さんの親御さんは、おそらく60代後半から70代くらいが多いのではないでしょうか?

つまり、平均的な年齢から考えても、親の介護が身近な問題になるのは、

もう目の前まで来ているんです。

 ・平均寿命は延びているけど、「健康寿命」はそれより短い

 ・親が70代後半〜80代になると、一気に介護リスクが増す

 ・いざという時に準備ゼロだと、自分が振り回されて大変になる

そう考えると、「まだ元気だから考えなくていい」じゃなくて、

「元気なうちにこそ話しておけることがある」っていうスタンスの方が後々ラクなんです。

例えば、どんな医療を望んでいるのか、

介護サービスを利用することに抵抗はないのか、

老後に住みたい場所はどこなのか……。

元気な今なら、笑いながら話ができるんですよね。

将来の介護のことを家族で話し合うイメージの画像

知っておきたいデータ

 介護期間の平均:約4年7ヶ月

 介護にかかる費用:一時的な費用が平均74.4万円、月々の費用が平均8.3万円

(生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」2021年度より)

この数字を見て、どう感じましたか?

「意外と長いな」「費用もけっこうかかるんだな」と思われた方もいるかもしれません。

もちろん、これはあくまで平均の数字。

親の介護は、時間的にも、経済的にも、

私たちの生活に大きな影響を与える可能性があることを、ぜひ知っておいてほしいと思います。

なぜ40代から備えを始めるべきなの?

「介護が必要になってから考えればいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。

でも、親の介護は、ある日突然目の前に現れる「緊急事態」になりがちです。

急に介護が必要になった場合、

あなた自身の生活を立て直す時間や心の余裕はほとんどありません。

できるだけ40代から備えを始めたほうが、いざという時に慌てなくて済むんです。

突然の介護で起こりやすい“あるある”

実際に「準備ゼロで介護が始まった」ケースを少し紹介します。

これ、びっくりするほど多いパターンなんです。

 ❶ 親が入院して、退院後に「自宅介護が必要です」と急に言われる

 ❷ 兄弟姉妹で介護方針がまとまらず、ケンカになる

 ❸ 仕事と介護の両立で体力も精神も限界にくる

 ❹ お金の準備ができていなくて慌てる

特に多いのが「退院後に自宅で介護してくださいと言われる」ケース。

介護ベッド? 住宅改修? デイサービス? 介護保険の申請?

初めての人からすれば「何それ!?」の連続です。

準備がなかったら、仕事を休んで右往左往することにもなりかねません。

だからこそ、40代から“知識の下地”を作っておくのが安心なんです。

いきなりやってきた親の介護に困り果てる男性のイメージ画像

40代からしておくべき準備って?

では実際に、どんな準備が必要なのかを整理してみましょう。

難しく考えず、できるところから少しずつ始めるのがポイントです。

1. 親と元気なうちに会話する

「介護の話を親に切り出すなんて、ちょっと気まずいな」と思うかもしれません。

でも、何も大げさなことを聞く必要はなく、

「将来どこで暮らしたい?」「介護が必要になったら施設も考える?」みたいな軽い感じで十分。

元気なうちに親の希望を知っておくと、いざという時に迷わず動けるんです。

2. 家族・兄弟と相談しておく

介護は親だけの問題じゃなく、家族全体のテーマです。

誰がどれくらい関われるか、金銭的にどう負担するか。

事前に話しておくと、あの“兄弟ゲンカ問題”を防ぎやすくなります。

「まだ早いよね」と思っても、一度顔を合わせてゆるく話すだけで全然違うんです。

3. お金の備えを考える

介護は「心の準備」だけじゃなく「お金の準備」も大切です。

介護保険制度があるといっても、実際の自己負担はゼロにはなりません。

たとえばデイサービスを週数回利用するだけでも数千円。

施設に入所となれば、月15万〜25万円くらいはかかることもあります。

「じゃあ全部子どもが払うの?」というと、必ずしもそうではありません。

年金から支払うケースも多いし、貯蓄で準備している親御さんもいます。

大事なのは、「いざという時に誰がどう負担するか」を早めに話し合っておくこと。

金額の具体例を挙げながら、「こういう可能性があるよ」と共有しておくと安心です。

介護にかかるお金が飛んでいくイメージの画像

4. 仕事との両立を考えておく

40代はキャリア的にも責任の大きい時期。

そこに介護が重なると、想像以上に負担になることがあります。

実は厚労省のデータでも「介護離職」で仕事を辞める人は毎年何万人もいるんです。

でも、最近は、

「介護休業制度」「時短勤務」「在宅勤務」などの制度を使える会社も増えています。

まずは自分の勤務先にどんな制度があるのかを確認してみること。

もし制度があまりなくても、国の介護休業給付金など公的サポートがある場合も。

仕事と介護の両立には下準備が本当に大事なんです。

5. 介護サービスの知識を持っておく

いざ介護が必要になってから慌てて調べてみても、

膨大な情報の中から、自分たちに合った制度やサービスを見つけ出すのは大変です。

「介護サービスって何があるの?」と思ったら、まず一番大事なのは介護保険制度。

65歳になれば原則として誰でも利用でき、

要介護認定を受けると様々なサービスが利用できます。

例えば…

 ⚫︎デイサービス(通いで入浴やリハビリ、交流ができる)

 ⚫︎訪問介護(ヘルパーさんが家に来てくれる)

 ⚫︎ショートステイ(数日だけ施設で預かってくれる)

 ⚫︎福祉用具のレンタル(介護ベッドや手すりなど)

これらを知っているかどうかで、実際の大変さが全然違ってきます。

「全部自分で背負うしかない」と思うと詰まってしまいますが、

サービスをうまく使えば「なんとかなる」ことも多いんです。

介護のことを施設の方に相談する家族のイメージ画像

6. 自分の暮らしとのバランスを意識する

忘れがちなのが、「介護をする人の生活」そのもの。

真面目な人ほど「自分が頑張らなきゃ」と全部背負おうとして、

気づけば疲れ果ててしまうケースがあります。

だからこそ、親の介護を考える時点で

「自分の生活・家族との時間も大事にする」ことを前提にしましょう。

周りに相談できる人を作ったり、地域包括支援センターを訪ねてみたり、

「頼れる場所」を見つけておくのも大きな安心材料になります。

40代から動き出すとどんなメリットがある?

ここまで読んで「やっぱりちょっと重いな」と思ったかもしれません。

でも、40代から少しずつ準備することには大きなメリットがあるんです。

 ・親と前向きに将来を話せる(元気なうちだからこそ笑って話せる)

 ・金銭トラブルや兄弟ゲンカを防げる

 ・介護が始まってもパニックになりにくい

 ・自分の暮らしを守りながら親を支援できる

「介護=突然襲ってくる大嵐」みたいなイメージを持つ人も多いですが、

事前に天気予報をチェックして傘を準備するように、

40代から少しずつ準備しておけば、大嵐に飲み込まれずにすむんです。

ちょっとした工夫で心がラクになる

準備といっても大げさに考えなくてOK。

例えば、こんな小さな一歩も立派な準備です。

 ・親の病院の名前やかかりつけ医をメモしておく

 ・介護保険の申請方法をざっくり調べておく(このブログでも日々情報発信しています^_^)

 ・兄弟と「いざという時どうする?」ってLINEしてみる

 ・勤務先の介護制度を人事に一度聞いてみる

このくらいのことでも、いざという時の心の余裕が全然違ってくるんですよね。

40代からの心構え

介護のことを考えると、

どうしても「大変そう」「つらそう」というイメージが先に浮かんできますよね。

でも実際には、介護の時間を通して

「親子の絆が深まった」

「普段言えなかった感謝を伝えられた」という前向きな声も多いんです。

40代から備えるっていうのは、決して「不安を先取りすること」じゃなくて、

「これからの親や自分の人生をより安心して過ごすための準備」なんだと思います。

そう考えると、ちょっと気持ちも軽くなりませんか?

前もって家族でいろんなことを相談したおかげで幸せそうな家族のイメージ画像

親の気持ちも、自分の気持ちも大切に

忘れちゃいけないのが、「介護は親の人生」でもあり、「自分の人生」でもあるということ。

親の希望ばかりに合わせすぎても、自分がつらくなるし、

逆に自分の都合だけを優先してしまっても後悔が残るかもしれません。

大事なのは「お互いの気持ちを尊重しながら、ちょうどいいところを探す」。

そのためには、元気なうちにゆるく対話を始めることが一番の近道なんです。

「介護」っていうと重く聞こえるけど、

「老後の暮らしを一緒に考える」くらいのスタンスでいいんです。

本当に小さなことでも、一歩動けば状況はぐっと変わります。

こういう積み重ねが、将来の自分をラクにするんです。

まとめ:介護は「突然」でも、「備え」はいまから

親の介護を考えるのに「早すぎる」ということはありません。

特に40代は、親がまだ比較的元気なうちだからこそ、

落ち着いて話し合いができるゴールデンタイムなんです。

 ・親の希望を知っておく

 ・家族で役割やお金のことを話しておく

 ・介護サービスや制度を調べてみる

 ・自分の生活との両立を意識する

この4つをちょっとずつ意識するだけで、いざという時の心強さは全然違います。

「まだ先の話だから」ではなく、「備えあれば憂いなし」。

40代からの準備は、未来の自分にも、そして親にも優しい選択なんです。

最後にもう一言。

介護は「親の人生の最終章を一緒にどう過ごすか」というテーマでもあります。

準備しておけば慌てずに親を支えられるし、自分自身の人生も大切にできます。

ぜひ今日から、一歩だけでも「介護を考える時間」を持ってみてくださいね。

この記事が、40代のみなさんの「介護を前向きに備えるきっかけ」になればうれしいです。

いつも応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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参考・出典

  • 「親の介護はいつから始める?費用・準備・相続までやるべきこと」ココカラマニカ
  • 「介護が始まる前に備える、知っておきたい準備と心構え」グッドライフリンク
  • 「介護費用の平均は?在宅と施設の平均費用と介護費用を抑える方法」ソナミラ
  • 「日本の介護保険制度」ジャパンヘルスポリシー

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