地方では送迎もひと苦労…交通手段の有無が大きな問題に

社会問題とトラブル

こんにちは。

みなさん、送迎ってけっこう当たり前のことに思えますよね。

でも実は、地方では送迎が本当に大変なことも多いんです。

電車やバスなどの公共交通機関が十分に整備されていない地域では、

送迎がなくては生活がままならない方も多くいらっしゃいます。

たとえば、通院や買い物、介護施設の行き帰りに車でお迎えをすることが普通になっていますが、

送迎する側も受ける側もいろんな悩みや負担があるんですよね。

今日は、地方で介護や生活支援をする上でよく話題になる

「送迎」のことについてお話ししたいと思います。

このブログの優しい気持ちをイメージする画像

送迎はただの移動手段ではないんです

送迎って、ただの「移動」だけではないんです。

特に家族が送迎するときは、移動中の会話が

コミュニケーションの貴重な時間になったりもします。

でも一方で、その役割を担う人が自分の時間を削ったり、仕事との両立が難しくなったり…

そんなことも起こっています。

そして何より、送迎が頼りの生活の場合、

その送迎ができなくなったときの不安は大きいものです。

たとえば急な病気やケガ、あるいは天気が悪い日などに送迎できないと、

その日の通院や買い物ができなくなってしまうこともあります。

みんなが使う駅や病院前での送迎は混雑の原因にも

また、送迎が集中する時間帯には、駅や病院の周りで車がたくさん集まって混雑が起きることも。

そうなると送迎の車同士での渋滞が発生したり、バスの定時運行が妨げられたりと、

地域の交通に影響を及ぼすこともあります。

これも送迎が多い地方ならではの悩みのひとつです。

送迎は地域の生活を支える大切な役目を果たしていますが、

その大変さや複雑さもぜひ理解してもらいたいと思います。

送迎バスのイメージ画像

送迎を支える人たちの工夫と現実

家族同士やご近所同士の助け合い

地方では、ご近所づきあいがまだ残っている地域も多く、

「○曜日はうちが病院まで送るから、△曜日はお願いね」というように、

自然な形で送迎を分担するケースがあります。

こうした助け合いはとても心強いのですが、一方で「頼みすぎて迷惑かな…」

と気をつかいすぎてしまうこともあり、意外と気持ちの面で疲れてしまう人もいます。

介護施設やデイサービスの送迎車

デイサービスや介護施設では、専用の送迎車で玄関まで迎えに来てくれることが多いですよね。

これはとても助かるサービスですが、

送迎ルートや到着時間の調整はスタッフにとって頭を悩ませる部分です。

特に冬場や雨の日は道路状況も悪くなり、時間通りの送迎が難しくなることもあります。

利用者さんの安全を確保しつつ、できるだけスムーズに運行できるよう、

毎朝のルート確認や天気チェックが欠かせません。

送迎車で送迎される高齢者のイメージ画像

ちょっとした工夫で移動の負担を減らす

例えば、移動時に車内で温かい会話を交わすことで、

長い道のりも少し楽に感じられるようになります。

また、送迎時間に合わせて買い物をまとめたり、用事を一度に済ませてしまうことで、

送迎の回数を減らす工夫をしているご家族もいます。

それでも残る「人手不足」の壁

どんなに工夫しても、人手不足という壁は大きいままです。

介護や送迎を担える人が限られているため、一人に負担が集中してしまい、

疲れが蓄積することも少なくありません。

「今日は送迎できない…」そんな日があっても責められない仕組みや雰囲気が広がれば、

もっと気楽に助け合える社会になるのになぁと感じます。

交通手段の課題とこれからの希望

コミュニティバスや乗り合いサービスの活用

最近、人口の少ない地域でも、

少人数で利用できる小型バスや乗り合いタクシーが増えてきています。

運行スケジュールを地域ごとに合わせたり、

予約制にして効率よく運行できるような工夫も進んでいます。

こうしたサービスが広がれば、「送迎してくれる人がいないから外に出られない」

という状況を少しずつ減らせますね。

ICTやアプリで送迎をもっと便利に

スマートフォンやタブレットを使って、

送迎の予約や到着時間をお知らせしてくれるシステムも登場しています。

「あと5分で到着します」と通知が来れば、外で待つ時間も減りますし、家族も安心できます。

また、送迎できる人と利用したい人を地域単位でマッチングしてくれるアプリも

試験的に運用されています。

ボランティア送迎の仕組みづくり

有償ボランティアとして、

ガソリン代や保険料だけを負担してもらいながら送迎を行う人も増えています。

地域の中で「助けたい人」と「助けが欲しい人」がつながるこうした取り組みは、

送迎問題をやわらげる大きな一歩になるかもしれません。

有償で送迎をするボランティアの必要性を感じてもらう画像

送迎だけじゃない解決策も

移動手段を確保するだけでなく、

「外出しなくても必要な用事を済ませられる」環境を整えることも大切です。

オンライン診療や移動販売車、宅配サービスなどが広がれば、

そもそも送迎が必要な回数自体を減らすことができます。

最後に

地方における送迎の問題は、単に移動の話ではなく、

高齢者の生活そのものに深く関わる課題です。

全てを一度に解決するのは難しいですが、身近なところから変えていくことはできます。

ご近所さんと声を掛け合ったり、地域の送迎サービスの情報を共有したり、

そうした小さな一歩の積み重ねが、安心して暮らせる地域を作っていきます。

また、送迎の問題は、「人と人とのつながり方」の問題でもあります。

移動手段が確保されることで、介護サービスの利用や外出の機会が広がり、

高齢者の心身の健康にも良い影響を与えます。

送迎が大変だから..と諦めず、地域や家庭で小さな工夫を重ね、

たとえ一歩ずつでも、お互いを思いやりながら解決に向けて進んでいけたらいいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考・出典

  • 国土交通省「地域公共交通の現状と課題」
  • 総務省「過疎地域等における住民の生活支援に関する調査」
  • 全国社会福祉協議会「地域福祉における移動支援の実践事例集」
  • 高齢者の生活支援・移動手段確保に関する全国調査(公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団)

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