入居待ちが長すぎる…順番待ち中にできる準備とは

介護のお悩み

こんにちは。

「申し込んだのに、いつになっても順番が回ってこない…」

介護施設の入居待ちって、本当に長くて、不安になりますよね。

特に特別養護老人ホーム(特養)などは人気が高く、

数ヶ月〜年単位で待たされることも少なくありません。

その間、家族としては「もしものときどうする?」「いま何ができる?」と焦ったり、

落ち込んだりするものです。

今回は、入居までの“待ち時間”をただの待機時間にしないために

できる準備や心構えを一緒に考えてみましょう。

このブログの優しい気持ちをイメージする画像

1.特養の入居待ちはなぜ長いの?

まずは、そもそもなぜこんなに待たされるのか?

その理由から整理してみましょう。

特養の人気が高い

特養は、介護度が高い方を対象に、長期間・安定した生活支援をしてくれる施設です。

費用も比較的抑えられていて、手厚い介護が受けられることから、

全国的にとても人気があります。

しかも一度入所した方が長く暮らされるため、空きが出にくいという特徴があります。

優先順位の考え方

特養には「点数制度」や「優先順位」があることをご存じですか?

たとえば、

 ⚫︎要介護3以上

 ⚫︎在宅での生活が困難

 ⚫︎家族の介護負担が大きい

といった条件を満たしていると、優先的に入所できる可能性が高くなります。

逆に、まだ自立度が高く、家で何とか生活できていると判断されると、

順位は後ろの方になってしまうんです。

2.「待ち時間」は、準備のゴールデンタイム

「いつ入れるか分からない」って、本当に不安ですよね。

でも実は、この順番待ちの期間こそ、大切な準備期間なんです。

今のうちにしっかり情報を集めて、心の準備・物の準備・手続きの準備を進めておけば、

いざというときにバタバタしないで済みます。

施設に入るまでは準備のゴールデンタイムなので、そのイメージの砂時計の画像

3. 気持ちの準備:家族の不安を整理する

入居を待つ間、家族にはさまざまな感情がわいてきます。

「もう限界かも…」

「まだ家で見られるかな…?」

「このまま入れなかったらどうしよう…」

そんな思いを、まずは自分の中で言語化してみることが大切です。

ノートに書き出すでもいいし、信頼できる人に話すのも◎

「なんとなく不安」を可視化することで、気持ちが少し楽になります。

また、介護者同士の交流の場(家族会や地域のサロン)に参加するのもおすすめ。

同じように順番待ちを経験している人と話すだけで、心が軽くなることがありますよ。

4. ものの準備:入所に必要な物・お金の確認

いざ「入所できますよ」と連絡が来たときにバタバタしないために、

持ち物の準備や費用の確認をしておくと安心です。

持ち物リストをチェック

多くの施設では、必要な物品のリストを用意しています。

たとえば、

 ・衣類(洗いやすく、名前をつけておく)

 ・洗面用具・コップ・タオル

 ・オムツ・パッド(施設で用意される場合も)

 ・履き慣れた靴や室内履き

 ・普段使っている薬やお薬手帳

こうしたアイテムは、入所直前にまとめて準備するのは大変

あらかじめリスト化して、足りないものを少しずつ揃えておくと安心です。

必要なもののリスト化が大事だというイメージの画像

費用のシミュレーション

施設によって、費用はまちまち。

「介護保険がきくから安いでしょ?」と思っていたら、

食費・居住費・日用品代などで意外と出費が多い…なんてことも。

あらかじめパンフレットや窓口で説明を受けて、

1ヶ月あたりどれくらいかかるかをざっくり計算しておくと◎

もし経済的に不安がある場合は、

「高額介護サービス費」や

「特定入所者介護サービス費」などの制度もチェックしておきましょう。

5. 手続きの準備:必要書類・申請先の確認

施設入所には、思った以上にたくさんの書類や手続きがあります。

基本的な書類の準備

 ・介護保険証

 ・健康保険証

 ・医師の診断書(施設によっては提出が必要)

 ・お薬情報、検査結果の写し

こうした書類は、申し込み時には不要でも、

いざ入所が決まったときにすぐ必要になるケースが多いです。

ファイルにまとめておくと、いざというとき家族も安心ですよ。

家族間の話し合いも準備のひとつ

手続きだけでなく、家族間での認識合わせも大切です。

 ・誰が連絡を受けるか

 ・どの施設に最優先で入りたいのか

 ・本人の意向はどうなっているか

 ・入所後の役割分担はどうするか

こうしたことを、いまのうちに共有しておくと、急な連絡にも落ち着いて対応できます。

施設に入る前は家族の話し合いも大事だというイメージの画像

6.キャンセル待ちの連絡に備えておく

施設によっては、

「キャンセルが出たので、すぐに入れますよ!」という連絡が来ることがあります。

でも、そのときに

 ・「まだ気持ちの整理が・・」

 ・「他の施設の方が良かったかも・・」

 ・「家族の都合がつかない・・」

と対応が遅れると、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあるんです。

だからこそ、候補の施設について事前にしっかり下調べしておいて、

どこなら入っても大丈夫か、本人とよく話し合っておくのが大切です。

7.施設に入れない間、どう乗り切る?

入所を待っている間も、介護はずっと続いていきます。

そんなときの「つなぎ」の選択肢も、知っておくと気持ちが少し軽くなります。

ショートステイの活用

介護保険で利用できる「ショートステイ」は、

数日〜数週間だけ施設に預かってもらえるサービスです。

一時的にでも親を預けられると、介護者の体も心もリセットされやすくなります。

「少しでも休める時間がある」と思えるだけでも、乗り越える力になります。

通所サービス(デイサービス)

日中だけ施設に通って食事や入浴、レクリエーションなどを受けるデイサービスもおすすめです。

本人にとっても外の世界と関わる刺激になりますし、家族にとっても日中の時間を確保できます。

待っている間にデイサービスに通ってもらうのも一つの息抜きになるというイメージの画像

訪問介護や訪問看護

自宅で過ごす期間が長引く場合は、訪問介護や訪問看護も活用しましょう。

ヘルパーさんが来てくれることで、介護の負担がぐんと軽くなることも多いです。

9.まとめ

今回は「入居待ちが長すぎる…」という不安に向き合いながら、

待ち時間にできる準備についてお話ししました。

 ・家族の気持ちの整理

 ・持ち物や費用、書類などの準備

 ・つなぎの介護サービスの活用

施設に入れる日が来た時に慌てないためにも、今できる準備を少しずつ進めていきましょう。

それが後々の「よかった」にきっとつながります。

介護って、見えない不安との戦いです。

でもその中で、あなたがしている準備や心づもりは、ちゃんと誰かの支えになってる。

だから今日も、自分にやさしく、深呼吸しながら。

いつも応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

参考・出典

  • 厚生労働省「特別養護老人ホームの入所指針」(令和5年度)
  • 全国老人福祉施設協議会「特養の入所待機者実態調査報告書」
  • 東京都福祉保健局「高齢者施設の入所に関するガイドライン」
  • 介護保険最新情報Vol.1172「介護サービスの利用に関する留意事項について」
  • 公益社団法人 長寿社会文化協会(WAC)「介護施設入所に関する手続きと費用」

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