はじめに:もし明日、親の介護が始まったら?
「うちはまだ元気だから大丈夫」と思っていたのに、ある日突然「親が倒れた」「骨折した」「認知症の症状が出てきた」なんて話、周りでも増えていませんか?
私もそんなひとり。介護の経験はまったくないけれど、ある日突然その日が来たら、きっと慌てる…。
そう思って、「親の介護が必要になったとき、最初にすべきこと」をゼロから調べてまとめてみました。
この記事では、初心者の私でも理解できたポイントをもとに、“これだけは押さえたい最初の5ステップ”としてご紹介します。
第1位:まずは「要介護認定」の申請から
介護サービスを使いたくても、まずは「要介護認定」を受ける必要があります。
これがスタートラインです。
● どこに申請するの?
お住まいの市役所や地域包括支援センターで手続きができます。
本人でも家族でも申請可能で、相談すれば手順も丁寧に教えてもらえます。
● 申請から認定までの流れ
①申請 → ②訪問調査 → ③医師の意見書提出 → ④審査 → ⑤結果通知。
結果が出るまでに約1か月ほどかかります。
● 認定されるとどうなる?
状態に応じて「要支援1〜2」「要介護1〜5」に分けられ、それに合わせて使えるサービスが決まります。
\ワンポイント!/
急ぎの時は?
「ショートステイ」や「訪問介護」は認定待ちでも一部利用できる場合があります。地域包括支援センターに相談を!
第2位:ケアマネージャーさんとタッグを組む
認定が下りたら、次にするのは「ケアマネージャー」との契約です。
介護のプロとして、サービスの選定・手配をしてくれる“介護界の司令塔”のような存在です。
● ケアマネさんって何をするの?
「本人にとって何が必要か」「家族の負担はどれくらいか」などを聞きながら、ケアプラン(介護計画)を立ててくれます。
● 探し方はいろいろ
- 地域包括支援センターに紹介してもらう
- ネットで検索(「市名+ケアマネージャー」)
- デイサービスや施設にいるケアマネさんと契約

● 費用はかかる?
基本的に無料(介護保険で全額まかなわれます)。相談だけでもOKです。
第3位:気になるお金のこと、ちゃんと確認しよう
● 在宅介護の目安
訪問ヘルパーやデイサービスを利用した場合、月8〜10万円前後の自己負担がかかるケースが多いです。
出典:公益財団法人 生命保険文化センター「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」
● 施設に入ると?
- 特養(特別養護老人ホーム):月7〜15万円程度(安いが空き待ち長め)
- 介護付き有料老人ホーム:月15〜25万円ほど
出典:みんなの介護「老人ホームの費用相場」
● 家計にやさしい制度も活用!
・高額介護サービス費…自己負担額が一定を超えると払い戻しあり
・介護保険負担限度額認定証…所得が少ない方向けの支援
・障害年金や医療費控除も確認しておくと◎
出典:厚生労働省「介護保険制度について」
\Q. 施設と在宅、どっちが安い?/
A. 一概にどちらが安いとは言えません。
「住居があるかどうか」「家族の協力が得られるか」で変わるため、ケアマネさんと相談を!
第4位:家族会議で「分担ルール」を決めよう
● 一人で抱え込むのは危険信号
介護疲れ、介護うつ、介護離職…全部「ひとりで頑張りすぎた」結果です。
「できる人が、できる範囲で」。これが鉄則です。
● 最初に話し合うことリスト
- 誰が主にケアするか(通院・付き添い・日常的なこと)
- 費用はどう負担するか(均等?多めに出せる人?)
- 施設利用についての考え方(可・不可・将来的には?)
● 記録を残すことがトラブル防止に!
LINEグループでの共有や、簡単な記録メモ(Googleドキュメントなど)を使って、言った・言わないを防ぎましょう。
\リアルな声/
うちも兄妹3人でLINEグループを作って、週1で報告し合うようにしたらだいぶ揉めなくなりました!(40代・女性)

第5位:「いざ」というときの情報をまとめておく
● 情報を“見える化”しておこう
いざというとき、救急搬送や病院で「わからない!」とならないように、以下のような情報をまとめておくと安心です。
- かかりつけ医の名前・電話番号
- 持病・服薬中の薬
- 保険証番号・介護保険証番号
- アレルギー・通院歴・病院の診察時間
- 通帳のある銀行や口座の名義など(最低限)
● デジタルでも保管を
紙のノートだけでなく、スマホのメモアプリ・Googleドライブ・LINEのアルバムなどでの保管がおすすめです。
おわりに:介護は“知ってるかどうか”で差がつく
正直、調べ始めた頃は「介護って難しそう」「自分にできるかな…」と不安だらけでした。
でも、調べていくうちにわかったのは、「知らないこと」が不安を生むということ。
そして、ちょっと知ってるだけでグッと気が楽になるということ。
この記事が、これから介護と向き合うあなたの「最初の道しるべ」になれたらうれしいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
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