こんにちは。
「私がやらなきゃ」
「まだ大丈夫」
そうやって毎日がんばっているあなたへ。
もしかすると、少しだけ“がんばりすぎ”ているかもしれません。
介護をしていると、自分の気持ちや体調に気づく余裕がなくなってしまいがち。
でも、無理を続けると、心も体も悲鳴をあげてしまうんです。
この記事では、がんばり屋さんのあなたに向けて、
自分を見つめ直すためのチェックリストをご用意しました。
読みながら「私、どうかな?」とゆっくり振り返ってみてくださいね。

1.がんばりすぎる人の特徴とは?
まずは、「がんばりすぎ」のサインに気づくところから始めましょう。
がんばりすぎている人には、こんな特徴が見られやすいと言われています。
- 人に頼るのが苦手
- 「ちゃんとしなきゃ」が口ぐせ
- 自分より他人を優先してしまう
- ミスや失敗を許せない
- 「こんなことで弱音を吐いちゃダメ」と思ってしまう
こういった性格は、もちろん素晴らしい一面でもあります。
でも、介護のように終わりが見えにくい状況では、
頑張りすぎることで疲れが蓄積しやすくなるのです。

2.心の中をチェックしてみよう
ここでは、心の状態に目を向けていくチェックリストを紹介します。
気軽に「はい」「いいえ」で考えてみてください。
心のチェックリスト(10項目)
- 朝起きると、気が重い・体が動きにくい
- 最近、笑顔が減ったように感じる
- 家族や周りの人と話す気力がわかない
- 小さなことでイライラしやすくなった
- 「誰も分かってくれない」と感じることがある
- 何をしていても気持ちが落ち着かない
- 涙が出そうになることが増えた
- 楽しかったことにも興味がわかない
- 「私が全部やらないと」と思いがち
- 本当は誰かに助けてほしいと思っている
いかがでしたか?
3つ以上当てはまった方は、心が少し疲れているサインかもしれません。
3.気づきは回復の第一歩
「気のせいかな」と思っていた不調も、
言葉にして見つめ直すことで、初めて気づくことがあります。
特に介護をしている人は、「大丈夫」と自分に言い聞かせる癖がついていることが多いんです。
でも、本当に大丈夫ですか?
あなたの心が「ちょっとしんどいかも」と小さくつぶやいているのなら、
まずはその声に耳を傾けてあげましょう。
4.身体のサインを見逃していませんか?
心の疲れは、やがて身体にもあらわれます。
でも、自分のこととなると「これくらい大丈夫」と見過ごしてしまいがち。
ここでは、身体が出しているSOSのサインをチェックしてみましょう。
身体のチェックリスト(10項目)
- 寝つきが悪くなった、または夜中に何度も目が覚める
- 朝起きても疲れが取れていない
- 肩こりや首の痛みが慢性的にある
- 胃の不調(食欲不振・胃もたれなど)が続いている
- 体重が急に増えた・減った
- 頭痛やめまいを感じることが多くなった
- 肌荒れや抜け毛が気になる
- 集中力が続かない、ぼんやりする
- 常にだるさがあり、何をするにもおっくう
- 風邪をひきやすくなった、治りにくい
いかがでしょう?
これらはストレスや疲れが蓄積されたときに出やすいサインです。
特に、「最近ちょっと体調が変だな」と思っていた方は、
自分の体からのメッセージを無視しないであげてくださいね。

5.“いつもの不調”に慣れていませんか?
実は、慢性的な疲労や不調って、「これが普通」になってしまって気づかないことが多いんです。
たとえば…
- 肩がずっとガチガチなのが当たり前
- 頭が重たいけど、いつもそうだから気にしない
- 休んでも全然回復しない
それって、本当の意味で「元気」ではない状態かもしれません。
一度立ち止まって、自分の体に「大丈夫?」と問いかけてみる時間をとってあげてくださいね。
6.心と身体はつながっている
心が疲れると、身体にも影響が出ます。
逆もまたしかり。
だからこそ、どちらかだけじゃなく、両方を整えることが大切です。
疲れを感じたら、
- ゆっくり深呼吸する
- お風呂にゆったりつかる
- 日記やメモに気持ちを書き出してみる
- 気兼ねなく話せる人とおしゃべりする
そんな、ささやかな「ひと息」が、あなたの心と身体を守ってくれます。
7.自分を見つめ直すヒント
心も体も「ちょっと疲れてるかも…」と気づいたとき、あなたはどうしますか?
その気づきは、立派な第一歩。
ここから少しずつ、“自分を大切にする”時間を取り戻していきましょう。
自分に問いかけてみてほしいこと
- 私は、いつも誰かの期待に応えようとしすぎてない?
- 私の「休む時間」は、きちんと確保できている?
- 本当は「助けて」と言いたいのに、言えていないことは?
- 「私がやらなきゃ」は、思い込みかもしれない?
これらの問いかけは、「自分を責めるため」ではなく、「自分と向き合うため」のものです。
やさしく、ゆっくり、自分に語りかけてあげてくださいね。
8.“がんばらない”ことは、手を抜くことじゃない
がんばり屋さんほど、「手を抜く=悪いこと」と感じがちです。
でも、そうじゃないんです。
がんばらないことは、力を温存すること。
介護は長期戦。
ペース配分がとても大切です。
「今日はこれだけでOK」
「これは人に頼ってもいい」
そう思えることが、あなたの心の体力を守るカギになります。

9.周りに助けを求める勇気を持とう
誰かに頼ることは、弱さではなく信頼の証です。
助けを求めることができる人ほど、強くてしなやかな人。
● ケアマネジャーさん
● 地域包括支援センター
● 介護経験のある知人
● 訪問看護・ヘルパーさん
…頼れる人や機関は、きっとあなたのそばにもいます。
「ひとりで抱えないでいい」
そう思えるだけでも、心は少し軽くなりますよ。
10.まとめ:自分のケアも忘れずに
介護は、想像以上に心と体を使う日々です。
それでも、大切な人のために毎日向き合っているあなたは、本当にすごい。
でも…あなたが倒れてしまったら、誰が困るかを想像してみてください。
そう、あなた自身も、あなたの家族もなんです。
だからこそ、これからは「自分を労わる」ことも、少しずつ習慣にしていきましょう。
このチェックリストが、あなた自身を見つめ直すきっかけになれたなら嬉しいです。
どうか今日も、自分にやさしい時間を。
いつも応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
参考・出典
- 厚生労働省「介護者支援の手引き」
- 東京都福祉保健局「在宅介護者のメンタルヘルスについて」
- 厚生労働省「介護予防・日常生活支援の手引き」
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